練習を工夫しよう。
現実的に練習があまり時間が取れないならば、
少しでも充実した練習ができるように工夫をしましょう。
今回は、そのポイントを書いていきたいと思います。
1、弾けない箇所から練習する。
弾けない箇所が分かっている場合は、そこから練習しましょう。
なんとなく、とりあえず初めから、一旦通して弾いてしまいがちですが、練習時間が限られている場合は、出来ない箇所を練習するのを優先するようにしましょう。
また私もやってしまいがちなのですが、既に弾けているところを弾いてしまうと、何となく満足感を得られ、弾けている気分になります。
でも、それでは出来ていない箇所の練習の焦点がぼやけてしまうし、時間も勿体ないです。
時間が限られているからこそ、出来ていない所から練習をしましょう。
2 、とにかく、初めはゆっくり弾く練習を行う。
どんな曲でも初めはとにかくゆっくり弾いて練習しましょう。
これは、私はピアノ練習の原則だと思っています。
片手だけだからって、いきなりその曲の元の速さで
練習するのは、練習しているようであまり
身につかない気がします。
どの位ゆっくり弾くかというと、
その曲のもともとの速さから、
半分に落とした位の速さから
一旦始めてみましょう。
もし、それでも弾けないと思った場合は、
更にゆっくり弾きましょう。
その曲のもともとの速さは、曲の初めに記載してあります。
弾きながらきちんと音符、音の長さを確認しましょう。
そして、少しずつ速くしていきます。
例えば、30回、ゆっくりのスピードで弾いて
間違わなかったら、少し早くしても大丈夫です。
そして、そのスピードで間違いがなかったら、
少しスピードをあげていきます。
もし、一回でも間違った場合は、
スピードを変えず、同じ速さでまた練習します。
その際、メトロノームを使うのも便利です。
(今は通常のメトロノームを使う人は少なって、
下記のような電子メトロノームを使う方が多いようです。
確かに持ち運び出来るし、気楽に使えますね。)
4 、フレーズを意識しよう
音楽も文と同じで句読点があり、一区切りする箇所があります。
それをフレーズ(phrase)と音楽では呼びます。
曲は音だけの個々の集合体ではありません。
フレーズは音の群れであり、
一曲の中には様々なフレーズが出てきます。
それを見つけて、音楽の文脈を感じ、
練習するとその曲が立体的に見えてきます。
フレーズを見つけるのは、あまり難しく考えなくても、
弾いているとなんとなくわかってくると思います。
また、厳格にフレーズを見つけられなくても、
存在を意識するだけで、練習もより良いものになると思います。
毎日の練習をなんとなくにしないように
今回は、練習において意識すべきポイントをご紹介しました。
せっかく時間を使っているので、
「毎日の練習をなんとなくにしない」ことを意識するのは、
とても大切です。
一つでもきちんと焦点をあわせて、着実に上達できるようになると、
自分の自信にもなります。
最初は、難しいかもしれませんが、少しづつやっていきましょう。