はじめに
「楽譜がスラスラ読めない、時間がかかってしまう・・。」
という悩みは、楽器を習いはじめた頃は、誰もが一度は
経験する悩みなのではないでしょうか。
「弾く練習の前に、楽譜を読む作業があって
思うように練習が進まない・・。」
今回は、こちらを紐解くヒントを
紹介していこうと思います。
楽譜をスラスラ読むには
結局は、特別なことはなく、
楽譜に出会う回数を増やし、慣れてしまう
のが一番の方法だと思います。
人間は、知らない外国語でも繰り返しみる単語は
いつの間にか覚えてしまうし、
外国語でなくても何らかの記号やマーク、
ちょっとしたメロディでも
何回も聞いているうちに何故か読めたり
覚えてしまったりします。
また、子供の頃、本を読み始めるたときは
今より読み終えるのに時間がかかったはずです。
大人になるにつれ、文字を読む事に慣れ、
自分の経験も手伝ってスムーズに読めるように
なりました。
楽譜は文字を読むということではありませんが、
学習のプロセスは一緒です。
音楽学習もけして特別な分野ではなく、
どう学んでいくかは自分の経験からの延長線と
して考えると身に付きやすいし、
色々工夫が自分でできると思います。
スキマ時間にしよう!楽器無しでもできる、簡単なトレーニング
それでは、具体的に助けになる方法を
紹介していきたいと思います。
英単語を覚える時は、よく単語カードなどを
作って覚える事をしていたと思います。
例えば、左側は英単語を書いておき、
右にはその意味の日本語を書いておきます。
そして、右側の日本語部分を隠して
日本語を言えるようにするトレーニングは
多くの人が行ったことある方法だと思います。
楽譜をスラスラ読むトレーニングでもこちらを応用します。
1. 曲を見つけます。( はじめは簡単な曲からにしましょう。)
2. 曲に音符名(ド・レ・ミ・・)を音符の上に
書いておきます。
(時間がかかるかもしれませんが、練習なので
頑張ってつけてみて下さい。終わりまでつけなくても
一部分でも大丈夫です。)
3. 音符名を隠して、音符を心の中で読んでみましょう。
(分からない場合は隠してある音符名をチェックしましょう。)
4. 何回も繰り返し行います。
5. 全て読める様になったら、
また違う曲を選んで同じプロセスで練習します。
こういった事を数分でも、スキマ時間に行うと、
どんどん読むスピードが早くなってきます。
また、自分の苦手な部分(例えば、ヘ音記号)のみ
行うのも良いのではないでしょうか。
因みに似た様なトレーニングとして下記のような
市販の「音符フラッシュカード」を
使用する方法があります。
英単語カードの音符バージョンという感じなのですが、
どれも、ほぼ子供向けに作られているので、
なんとなく大人は手にしづらい感じがしますね…。
楽譜を利用するのが良いのではないかなと思います。
また、こちらに慣れたら、ちょっと発展させて
短い簡単な曲を実際にどんどん弾いていくということも
効果的な方法です。
楽譜に出会う回数を増やし、慣れる練習をしてみて下さい。